ちょうど一ヶ月前の9月21日。
 
世の中は初めてのシルバーウィークに心踊り、
連日ニュースに写し出される人気スポットでの人ごみの様子から
疲れそうだけど、楽しそうだなぁ、不況なんてどこ吹く風だなぁ、と、
今回ばかりは行楽地へ足を運ぶことが許されなかったことに
少しの落胆を感じながらも、
それよりも楽しみなことが待ってるからいいんだい、と
期待と不安が入り混じった何とも表現し難い感情のまま
一日一日を過ごしていたそんな連休ど真ん中の日。
 
AM7:00。
 
AM11:00っていうHYの曲が大好きだけど、
ここはAM7:00。
 
俺は☆に叩き起こされた。
 
 
「破水したから起きて準備して。」
 
 
想像していたものより冷静な☆の話しぶり、振る舞いに俺も、
「オッケー。」と冷静に返し、、、てない。。vv
 
とりあえず布団を剥ぎ取り、
飛び起きるという表現がぴったりな動きでドタバタと上体を起こした。
 
「ま、まじで?!」
「つーか、どんな感じで破水したの???」
と寝ぼけj-taro全快で、意味不明な質問をぶつける。
 
「いいから準備して。」と冷静に促され、
あたふたしながら準備を始める。(情けなし。。苦笑)
 
初産は遅れる傾向にあると聞いていたので、
多少焦ってしまったものの、もう少しでエコー写真越しにしか
拝見できなかったあいつに会えると思うと、
すでに喜びで心がいっぱいになった。
 
でも、ここからが至難の連続だ。
がんばれ☆。そして、お腹の中の、我が子。
 
車で20分程の病院に着いた。
 
検査を受け、確かに破水が確認されたとのことで、
すぐに入院が決まった。
 
それから、分娩室のすぐとなりのベッドで、
胎動やら心音やらを測定する機器をつけられ横になる。
 
横になってすぐの頃は、まだ全然平気なのか、
会話の受け答えに余裕が感じられたが、
それも時間を追うごとに失われつつあり、
いよいよ大仕事への階段を確実に上っていることを感じた。
 
俺に出来ることはないか。。
 
とりあえずそばにいて、腰をさすったり、
手を握ったり、ありきたりなことしか出来ないが、
一人で闘ってるんじゃないと☆の心で感じてくれて、
孤独感を払拭してくれればとその時は思っていた。
 
ま、当の本人は痛みでそれどころじゃないだろうけど(苦笑
 
1時間置きくらいに様子を見に来てくれていた先生からは、
「日が暮れる前に生まれればいいね」とのお言葉。
 
時はAM11:00。
 
気付けば破水から4時間。
 
バタバタドキドキワクワクそわそわ。
時間の経過により色々な感情が押し寄せて、
何とも疲れる一日だが、忘れられない一日になりそうだ。
 
そう思った時、
☆の堪える声がまた一段と大きくなったように感じられた。
 
ソイヤ