つづき。
 
陣痛の間隔が短くなる。
 
そして、その痛みも増していることが、☆の表情からも感じ取れる。
 
日が暮れる前にって言ってたけど、
もう産まれそうな雰囲気じゃないの??
 
☆も俺も、早く分娩室に連れて行って欲しい。。と、
感じ始めたグッドでナイスなタイミングで先生登場。
 
お腹を触り、胎児の位置を確認する。
 
「驚く程経過が早いですね。順調にさがってきてますね。」
「分娩室に入りましょうか。」
「だんな様はどうされます?立会います?」
 
はい。もちろんです。扉の向こうの見えないところで祈るなんて
そんな器用なことできません。。気になりすぎて。。
 
分娩室の扉が開く。
 
時刻はPM1:00。
 
大仕事の始まりだ。(がんばれっ)
 
気の利いた言葉のひとつや二つ、言いたいところだが、
何度もがんばれ!を繰り返していた。
 
すでにがんばってるっつーのに。苦笑。
 
 
新たな生命をこの世に誕生させるという
一つの目的に向かって、分娩室にいる全員が
必死にパワーを結集して、声を掛け合って突き進む。
 
そのすさまじいパワーは、熱気に変わり、
室温はみるみる上昇する。
 
俺はその室温上昇によって、
膨大な汗をかいている☆を団扇であおることしかできなかった。
あ、あと水分補給係り。
 
そうして、分娩室に入ってからちょうど30分が過ぎたころ、
「もう赤ちゃんの髪の毛が見えてますよ。」
「もう少し、もう少しですからねー!」
 
先生方からのそんな声が錯綜する中、
最後の力を振り絞ったかのような☆の頑張りがあってすぐ、、、
 
 
 
「ふんぎゃーーーふんぎゃーーー」
 
 
 
・・・やっと、やっと会えた。
 
よく頑張った。こんにちわ。会いたかったよ。^^
 
これまで味わったことのない感動が胸に押し寄せ、
涙が溢れた。
 
☆も当然ながら疲れきった感が垣間見えるものの、
優しい安堵の表情を見せた。
 
 
2009年9月21日、13:30、
3,405グラム、48.6cmの元気な女の子が、
家族の一員として仲間入りを果たした瞬間だった。^^
 
ソイヤ