トイレとの一戦を交えた後、
とりあえず、自分の体調を☆と母ちゃんに報告した。
親父は寝てた。
 
大晦日⇒正月の流れが大好きな俺のテンションは、
もうさがりっぱなし。。何ならちょっと泣いてた。
 
楽しみにしてたことがおじゃんになると、
その楽しみにしていた分だけ凹みの深さも大きい。
 
母ちゃんが押入れからごそごそと
「赤玉=腹痛の薬?」を取り出してきてくれた。
 
これ、俺が実家にいたころ(高校時代)にもあったんじゃね?
って思うほど、パッケージが昔懐かしのレトロ感たっぷりだったが、
今は頼れるもんなら何でも頼りたい。
 
ぬるま湯で一気に胃に流し込む。
 
でも今回ばかりは赤い玉で俺の腹の中の猛獣は退治できないって
ことは薄々気付いていた。
(普通の腹痛だったらもちろん効くんだろうけどね。)
もう時限爆弾のカウンターは、ゼロを刻んでいたんだ。
 
テレビに目をやると、紅白が佳境に入った頃だったように思う。
例年だと、ぽちぽちとチャンネルを分刻みに変えて、
色んな番組の内容を把握しようと頑張る時間帯。
ガキ使もみたい。ビックダディーとか気になる。
 
でもそれどころじゃない。意識が朦朧としてくる。
テレビなんかもうどうでもいい。
大晦日ってのも忘れてる。
ひたすら体を暖かくして眠りにつきたい。
 
あれほど理解に苦しんだ、日付が変わる前に眠る親父の行動が、
その気持ちが、今なら痛いほど分かる。
(状況が全く違うけどね。苦笑)
俺も親父に続くぜよ。眠るぞ。
 
そうして、日付が変わる前、布団に入り眠りについた。
 
せっかくのBの初大晦日。初正月。
とほほだね。☆にも負担かけてしまう。。。ごめんね。
 
でも、
・・・それだけなら、まだよかった。。
 

日付が変わる前かな。
 
☆が咳き込みだした。ごほごほ。
 
大丈夫?と聞いてみたところ、
なんと、気分が優れないとのこと。
 
うそだろ。。
俺と同じパターン?!。。。
 
熱を測ってみると、37度。
平熱が36度付近の☆にすると、だいぶ体温が高めだ。
まじか。。二人同時。。。
 
あ、俺も測ってみよう。と
この時点で自分の体温を測っていないことに気付き、
体温計をわきの下に挟む。
 
37.5度。
 
それまでは、ちょっとお腹の調子が悪いだけ、って言い聞かせて
何とか気持ちを切らさずにしていたところがあるけど、
 
不調具合を数字で突きつけられたっていう事実と、
何より、Bの面倒を任せっきりにして頼りにしてた☆まで
俺と同じ状態になったという現実に愕然として、
軽くパニくった。何ならちょっと泣いた。
 
間もなく、2009年が終わろうとしていたが、
親子三人の闘いは始まろうとしていた。
 
熱は37度台で「微熱」というくらいのもので、
気合を入れて闘えば勝てない相手ではない、例えるなら
ノーアイテム状態のマリオで
3回踏んづけると倒せるクッパと闘うような状態ではあったが、
俺は上と下に爆弾が仕掛けられ、
☆は上に爆弾が仕掛けられていた。
 
この爆弾はどうにも対処できず、ただただ体を休め、
時がくればトイレに足を運び、ぐるぐるぐるぐるどかーーんと
爆弾を置いてくるしか方法はなかった。
 
そんな状態の親二人なもんだから、
泣く泣く、深夜にBの面倒を母ちゃんにお願いした。。
 
でも、
・・・まだ続いた。。
 
ソイヤ